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[キルギス旅] タムガ村観光 | サナトリウム、イシク・クル湖

2022年8月の旅行記です。大学4年生の夏休みの大冒険。

 

宿に戻り料金の支払いを済ませ、ようやく観光を開始。

まずはサナトリウムから見ることに。地図で見ると入り口は反対側にあるはずなのだが、村の人の言葉に従って歩くと無事に門の前に着いた。中に入ると、案内板らしい案内板も無くいきなり広大な敷地が広がっていた。なにやら人が住んでいるか泊まっている気配のする建物を見学し、敷地内を当てもなく歩き回った。

昨夜迷子になった時に見た「行き止まり」はここだった。

入り口に綺麗な花壇のある少し大きな建物に入ってみると、中はがらんとして何もなかった。正確に言えば、鹿の頭と絵画が数点壁に飾られており、不用品と思われる数々の物が布をかけられた状態で部屋の真ん中に置かれていた。メインホールを中心に10個ほどの小部屋があり、誰々さんの部屋、トイレ、シャワー室、マッサージ室、男性用〜室(ロシア語が分からなかった)、女性用〜室、といったようにドアの横に札がついていた。一つ一つ中を覗いてみると、かなり空気が淀んでいる。

ソビエトチックな色使い。

シャワー室

空気が悪いので早々に退散。

 

入口から向かって左の一番手前の部屋は一際大きく、中に入ってみるとさらに小さな廊下といくつかの小部屋があった。そのうちの一つでは、中年女性が二人で話をしていた。奥まで行くと、軍の病院にあるような治療ベッドと仕切りカーテンが並んだ部屋に出た。てっきり見学用の古い建物かと思ったが、もしかしたら今も現役なのかもしれない。

 

敷地内は広い自然公園のようになっており、多くの木々が植えられ、尻尾の長い不思議な鳥やリスなどの動物も見ることができた。歩いていると、噴水や銅像も見かけた。

 

考えもなくぶらぶらと歩いているうちに相当遠くまで来てしまった。出口をさがそうにも、この広さでは到底無理に思えた。かろうじて聞きつけた人の声を追って道を尋ね、やっとの思いで入口に戻ってくることができた。入口付近からは、イシククル湖の一部も見えた。もしかしたらこのまま湖に行けるかもしれないと思い、入ってきた門とは違う道に進んだ。

 

景色の良い谷の途中に石階段があり、そこを下りていくとまた森の中に道が続いていた。かなりの距離を歩いたはずだ。疲れを感じつつもひたすら歩き続け、とうとう湖沿いの車道に出た。

落ちそうでちょっと怖い。

この時立派な門をくぐったので、これが事前に地図で見た「入口」だったのだと分かった。つまり、もしも地図の通りにこの入口まで来ていたら、村の奥にあるサナトリウムと村の手前にある車道を往復するはめになっていた。村人の言葉に従って上手いこと最短ルートを歩くことができた。

多分これが正式な入場門。

車道からは人々がビーチ遊びをしている様子が見えたので、人のいる方に歩いて私もビーチまで下りてみた。これが念願のイシク・クル湖。湖は青すぎるほど青かった。その鮮やかな色は視界の端から端まで、更にその先にも広がっていた。

こんな眺め。

人々は海水浴や釣りや日光浴を思い思いに楽しんでいた。それでも人の数は決して多くなかった。湖の北側にあるチョルポン・アタなどの人気観光地は人が多すぎてあまり水質が良くないと聞いていたため、今回はわざわざ田舎のタムガを選んだのだった。あと、歴史の勉強も兼ねて。

開放的。

肉眼で見るともっと綺麗。

たしかに、水は本当に透明でビーチも綺麗だった。のどかな湖岸の風景とゆったり流れる時間がとても心地良かった。