イギリス料理はまずい、美味しくないとよく耳にしますね。
この記事では、筆者が実際に食べてみて思ったことをシェアします。
*本記事の画像はhttps://edition.cnn.com/travel/article/classic-british-food/index.htmlより引用しております。
フル・イングリッシュ・ブレックファースト
トースト、マッシュルーム、ソーセージ、ベイクドビーンズ、ベーコン、トマト、目玉焼きのプレート。
普通に美味しいのですが、料理経験の無いお父さんが休日に作ってみたランダムな食材の盛り合わせ感が否めません。それに、タンパク質はどっしりでも野菜が無い。
プディング(日本語で言うプリン)といえば牛乳と卵で作るデザートのことかと思っていたのですが、イギリスでは蒸し料理全般を指すようです。
ヨークシャー・プディングは、例えるならシュークリームの皮にかなり近い。ふわふわでシンプルな味わいです。付け合わせにしてはやや重い、メインにしては味気ない、というのが正直なところ。
シェパーズ・パイ
挽肉とマッシュポテトを層に重ねたもの。
お肉とじゃがいもという組み合わせで美味しくない訳がありません。
一方、炭水化物と肉と脂のヘビーな爆弾なので、食べすぎ注意ですね。
バンガーズ・アンド・マッシュ
ソーセージ、マッシュポテト、グリーンピースにグレービーソースをかけたもの。
またもや肉とじゃがいもの組み合わせです。肉屋さんの良いソーセージを使えばそれだけで美味しくなります。マッシュポテトとグリーンピースは、よっぽどのことが無い限り、それ以上に期待のしようがないでしょう。
かなり重い料理ですが、グリーンピースの緑色があるだけで栄養面では多少気休めになります。
フィッシュ・アンド・チップス
フライドポテトと白身魚のフライの組み合わせ。最も有名なイギリス料理ではないでしょうか。
味は、想像通りというか、これ以上に不味くも美味しくもなりようがありません。
白身魚は淡泊なため、ケチャップ、塩コショウ、ビネガーなどをトッピングします。
ただ、こんなにシンプルなファストフードを伝統料理と呼ぶことに対して、筆者は個人的に疑問を覚えざるを得ません。
ソーセージ・ロール
ソーセージをパイ生地に包んで焼いたもの。
軽食にちょうどいいボリューム。味はシンプルながら美味しいです。
食後は口の中がやや油っぽく感じるので、リフレッシュがあると尚よし。
イギリス人の友人に「絶対食べるべき!」と勧められたものの一つです。
イートン・メス
メレンゲはかなり甘く、よほどの甘党でないとすぐにギブアップしてしまいそう。イチゴや他のベリー系のフルーツと生クリームの組み合わせは間違いなく美味しいです。筆者はお菓子を主食にしていた時期もあったほどの甘党ですが、それでもメレンゲの甘さに殴打されました。
ステーキ・アンド・キドニーパイ
小さく切った牛肉と、牛・豚・羊などの腎臓を煮込んでパイ皮に包んで焼いたもの。
料理名を聞いた時、「本当に腎臓が入ってるのか?いやいやそんなゲテものなんてこともないよな。ただの比喩だろう」と自分の疑いを打ち捨てたのですが、残念ながら本当に腎臓が使われていました。
ずばり、全力で己を誤魔化せば食べられるけれど、気を抜くと地味に嗚咽しそうになる味、です!想像よりは悪くはないけれど、ふと正気を取り戻した途端に生臭さを認識してしまうのです。
スコーン
イギリスのお菓子といえばスコーン。アフタヌーンティーでも知られていますね。
一般的にジャムとクリームを塗って食べます。ジャムとクリームのどちらを先に(下に)塗るか、ということでイギリス人の間では常に論争があるようです。
筆者は普段スコーンを食べることはほとんどないのですが、現地ホテルのアフタヌーンティーで頂いたものは焼き立てで美味しかったです。一つで十分お腹いっぱいになります。現地スーパーで購入したものはレーズン入りで、砂糖の食感が全面に出てくるほど強烈に甘かったです。
他にも実食してみたもの、これから実食してみるものも色々あります。
イギリス人の家庭料理を見ていると、
①食材をざく切りにして焼く
②食材をざく切りにして茹でる
の二択の調理法からの、グレービーソース or 塩コショウをかけて完成!!!
というマインドが基本のようです。
これは料理というより単なる調理なのでは?と内心思っている筆者。複数の食材を切って混ぜてどうのこうの、複数の調味料や香辛料を入れてどうのこうの、というプロセスがめったに見当たらないのです。そもそも野菜を取り入れようという気が無い。
ということで、伝統的なイギリス料理を感想と共に紹介しましたが、「イギリス料理は不味い」という噂はほぼ真実だと思います。食文化は、、正直日本ほど豊かではないでしょう。
以上、また機会があればアップデートしたいと思います。