海外留学中に現地語を学ぶ場合、まずはざっくり独学か学校に通うかの二択になるかと思います。
筆者はもともと趣味として独学であれこれ手を出していましたが、本気で勉強したいとなるとどうしてもペース維持・学習バランス管理の壁にぶつかりました。
特にドイツ語は文字通りゼロからのスタートだった上、ぶっちゃけ面白そうというだけの軽い気持ちで始めたため、一人では退屈になり始めました。
しかし、語学学校が高い。
初心者コースでも最低600~700ユーロから。
人生をかけてドイツ語を極めたいわけでもなく、そこまでの投資は渋い。
そこで、最安値で通える地域のカルチャースクール、VHS(Volkshochschule)に行ってみました。
田舎でない限り大体最寄りのVHSが見つかるはずです。
【筆者が通ってみたVHSのコース概要】
**地域やクラスによって差あり。
料金:330ユーロ/100時間
講師:ネイティブ講師&ネイティブ並み外国人講師の二人体制
授業日:1日3.5時間、週4日
期間:モジュールあたり約2か月
教材:テキスト17ユーロ、ワークブック10ユーロ程度
レベルの選び方やコースの時間は、学校のカウンセラーが相談に乗ってくれます。
このカウンセラーは英語ができる可能性が高いので、ドイツ語が出来なくても大丈夫です。
【授業を受けてみた感想】
最高です。みんなとても優しく、ユーモアも交えて毎日楽しく勉強できます。
読み書き、話す聞くをバランスよく学習できます。
授業テンポは遅めですが、その分空いた時間に内職可能。
宿題もちゃんと出るので、良い意味で学生に戻った気分になります。
文法やシステムの枠組みをかっちり固めてから練習する、というよりは、練習を重ねて集めた経験から体得していく感じに近いです。演繹法よりも帰納法的。
【講師とクラスメイトが最高にマブダチ】
筆者のクラスは、講師2名と生徒14名のみんなが大の仲良しです。
まるで家族のような温かい繋がりができています。
授業時間を使って国際ブランチパーティーをしたことも。
みんなの国籍もばらばらで、トルコ、シリア、スリランカ、ベトナム、ウクライナ、ロシア、アルバニア、ポーランド、スペイン、日本(筆者のみ)とインターナショナルです。
クラスメイトの年齢は18歳から66歳までと幅広く、40代がメイン層になっています。それでもやっぱりみんな仲良しです。
本当にこのクラスになってよかったと感じています。
CEFR指標のA1からB1までは、(個人の意思による加入・離脱を除いて)同じメンバーで進みます。
引越しを機にクラスを離れて行った20代半ばの女の子は、最終日に涙を流していました。
【施設に関して】
格安のコースにも関わらず、校舎は新しいです。
各教室の他、トイレ、コーヒーマシン、ロビーが利用できます。
このロビーで他のクラスの人達と交流するのもとても楽しいです。
筆者のラッキーな経験をベースに語ると、VHSは断トツでおすすめです。
最安で安定したクオリティの授業を受けることができ、熱いマブダチに出会うチャンスでもあります。