まいにちスキップ

今日も地球のどこかを探検中!インターナショナルをテーマに綴ります。

ドイツ|東西南北の雑なステレオタイプ

日本でも、東京、大阪、名古屋、福岡などの都市・エリアごとになんとなくイメージがありますよね。

 

ドイツでも同じように地域ごとのステレオタイプがあるので、今回はそれを紹介します。ソースは筆者の見聞及びネットミームなので鵜呑みNG。

 

 

〈大雑把なステレオタイプ

北 :田舎、頑固、長身、影薄い

東 :現代アート、レイヴ、黒革ジャン、前衛的、LGBTQ

南 :牧歌的、ビール、伝統衣装(緑の帽子にサスペンダー、白靴下みたいな)

西 :現代的、澄ました、傲慢、(他地方に比べて)フレンドリー、

 

特例

フランクフルト :金の亡者、ビジネス

ミュンヘン :もはや貴族

ミュンスター:自転車、大学生

 

 

みなさんどう思いますか?

勿論あくまでステレオタイプなので、全部が全部そうであると言えば偽ですが、ざっくりしたイメージはこれで合っているんじゃないかなあと思います。

ドイツ|早期決定型の教育制度って良いの?

 

ドイツに来て意外と初めて知ったのが教育システムのこと。

 

 

何でも、小学校高学年になる頃には将来の進路を大体見据えなければいけない。

レベルと希望に応じて中学生ぐらいから4つのルートに分岐。

その先で、就職、専門学校、大学へと進んでいきます。

 

 

詳しい説明は下記文部科学省のページを参照。

www.mext.go.jp

 

 

文科省の図を見ても分かるように、これらの教育ルートのうち、大学にいけるのはほんの一握り。

専門学校ルートからの大学進学も一切合切無理というわけではありませんが、かなり困難で珍しいケースです。

 

 

ドイツ人家族から聞いた話によると、

 

ハウプトシューレ :勉強の苦手な子、とにかく早く就職したい子向け。

レアルシューレ(実科学校) :スキルを要する公務員や技術者になりたい子向け。

ギムナジウム :大学進学を目指す優等生向け。(というか優等生しか入れない)

ギザムシューレ :上3つを合わせた統合学校。進路をじっくり考えたい子向け。

 

とのこと。

 

 

オールドファッションで一般的な理想は、ギムナジウムからそのまま大学に入ることだそう。まあ日本でも大学進学は子供の人生の大きな目標の一つですよね。

 

そもそもギムナジウムに行くためには、日本でいうと大体内申点4.3以上が必要。

幸い入学できても、授業についていけないとすぐに留年か退学になります。

そのため、ギリギリの学力で入学してあっぷあっぷし続けるよりは、無理せず少しレベルを落としてその先で個性を見つけてあげるのがいいかなあ、なんてケースもあります。

 

一方、ハウプトシューレやレアルシューレに行けば就職に向けた実用的なスキルを身に着けることができます。

進路に合わせて会計や法律の知識、施工技術などの専門分野を早いうちから学ぶことで、卒業後の早期就職が現実的になります。

 

 

統合学校のギザムシューレは比較的新しいポジションらしく、筆者もまだよくわかっていません。それでも数年後にはまた進路選択を迫られるそうですが、これまでの枠にとらわれずよりのびのび学べるのはプラスっぽい。

 

 

教育制度全体としては、早いうちから将来の進路を大まかに決めてそれに向かって訓練していくのは合理的。最小限の時間と費用でキャリアに辿り着けそう。

 

それでも、まだ子供なのに将来が決まっちゃうのは不思議というか完全に賛同しきれない部分でもある。後から能力が開花する人も、努力で這い上がる人もゼロではない。

 

 

日本では幼稚園から専門学校・大学までほぼ直線的で、みんな一緒に入学してみんな一緒に卒業して、学業を終えてからようやくそれぞれの道に進む印象が強い。

 

このシンプルかつオチの付け方が自由な日本のシステムが筆者は結構好きです。

高校卒業時、または大学卒業時にいきなりぽんと放り出されてキャリアを選べ、と言われるのも困惑ものですが、それでもちゃんと内定が出るので結果オーライ?

 

 

どっちが良い・悪いは無いけれど、日本とドイツでこれほど教育の形が違うのは興味深いです。他の国はどうなんでしょうか。

 

 

ドイツ|この国のここが好!ドイツ生活での気付き3選

前回の記事ではドイツの変な文化について書いたので、今回はドイツの良い文化について書きます。ポジティブキャンペーン大事。

 

1.環境意識が高い

ドイツではヴィーガンやオーガニックが普及しており、身近なスーパーマーケットやドラッグストアでもお手頃な価格で環境に優しい製品が手に入りやすい。

 

食料品、コスメ、ヘルスケアなど、色々な日常生活用品にエコが浸透しています。

 

また、ゴミのリサイクルも得意。

家庭ごみは、種類ごとに違う色のゴミ箱に入れて出します。

地域によっても異なるかもしれませんが、以下例。

一般の燃えるゴミ :黒

プラスチック・金属 :黄色

紙類 :青

植物由来の燃えるゴミ :茶色    

びん、衣類は街の専用回収ボックスまで持って行きます。

この回収曜日や時間が決まっているのも実にドイツらしい。

 

 

特に面白いのはリサイクルデポジット制度(Pfand)。

ペットボトルや缶の飲料の容器をスーパーの回収マシンに返却すると、購入時のデポジット金が返ってきます。(対象商品にはPfandマークの表示有り)

 

例えば、ペットボトルのコーラ飲料を一本買うと、

 コーラ自体の価格 €1.00

 容器デポジット €0.25

 レシート合計 €1.25     こんな感じ。

 

その後、空の容器を回収マシンに入れると€0.25分の店舗バウチャーが発行される。商品を購入した店舗とは別の場所で交換してもOK。

会計時にバウチャーを店員さんに渡せば、お会計から差し引いてもらえます。

 

大きなカバンにペットボトルを100本くらい溜めて一気に交換しにくる人もいて、回収マシン前に長い列が出来ていることもある。

 

大手スーパー"EDEKA"に"bro"を意味する"Digga"をかけたダジャレ

2.伝統的

 

街並みも古いまま残す傾向にあり、今でも伝統的な住宅建築が普通によく見られる。

日本ではコンクリートのマンションや現代的なお家が一般的になり、大きな街では伝統的な様式は滅多に見られないので、ドイツの古い街並みは新鮮に映ります。

 

生活における宗教色も濃く、キリスト教のイベントをとても大事にします。

学校をあげて聖人の日をお祝いする行事をやったり、何週間もかけて家族・友人同士でアドヴェントやクリスマスを祝ったり、かなり熱心です。

 

信仰心への理解があまり深くない筆者でも、国や地域の伝統を受け継いでいくこと自体は良い事だと思います。文化の存続。

 

 

3.国内公共交通機関が乗り放題の月額チケット

以前記事でも紹介した通り、ドイツにはDeutchland Ticketなる、国内の公共交通機関が乗り放題になる月額チケットがあります。それが58ユーロと格安なんです。

 

とある区間では、片道50分の電車チケットが€7です。そう考えると、距離も回数も関係なしに、電車もバスも地下鉄も片っ端から乗れてしまうこのチケットは神。

 

Wuppertalという街には懸垂式モノレールもあり、それもこの月額チケットで通常通り利用可能。ちょっと特別そうな見た目ですが、ただのモノレール扱いです。

 

チケットの例外は特別観光列車や、新幹線、長距離バスなど。

 

これで国内どこでも行けるので、時間と体力さえあればごり押しでデュッセルドルフからフランクフルトまでの移動もできてしまう。

 

実際、筆者はこのチケットだけでデュッセルドルフ近郊からルクセンブルクまで行きました。(さらにルクセンブルクは公共交通機関が無料)

 

時間に余裕があった時期は、週に20時間くらい電車に乗っていたと思います。。

旅行好きには本当に有難いシステムです。東西南北、特色があって見どころの多い国だからこそ活きるチケット。

 

 

 

以上、筆者が思うドイツの良いところでした。

本当はもっとあるのですが、強いて3つに絞るならこれかなあ、というところです。

最近は治安悪化や政治の揺れが日本のニュースでも報道されていますが、まだまだ良い国なので旅行や留学もおすすめです!

ドイツ|この国のここが変!ドイツ生活での気付き3選

 

ドイツに住む前は、この国のことはよく知りませんでした。

一般的な社会科の知識と、ニュースで目にするトピック程度です。

(むしろその情報量だけでのこのこやってきたのが図々しい)

 

昨年の記事と若干重なる部分もあるかもしれませんが、実際に住んでみて感じたことを書きます。

 

 

1.効率大国ドイツは幻であった

 2025年になってもほとんどの手続きが対面・書類で行われている。 

 とにかく何かある度に、紙、紙、紙が必要。

 本気で移住した人は百科事典ばりの書類フォルダーを持っていることだろう。

 

 買い物に行くと、カードOnlyの自動レジはガラガラ、現金OKの有人レジは長蛇の列。

 また、タッチ決済は勿論使えてもQRコード決済はどうやら無いようだ。

 PaypayやAlipayのようなサービスがあれば楽なのに。

 

 ちなみに、インターネットの速度も遅いと有名。

 (そして割高)

 

 

 

2.そこはかとなくいい加減な鉄道システム

 国際的なステレオタイプで、ドイツ人は真面目だとよく言われる。

 たしかにルールが大好きで、細部まで気にする国民性はあるように見える。

 

 しかし、信頼性3%の鉄道システムを見ると、実は結構適当なのではとも思えてくる。

 

 愚痴ではなく事実共有なのですが、遅延は最早デフォルト、欠便も日常茶飯事、

 突然のホーム変更も当たり前です。

 電車到着1分前にいきなり変更案内が出て、1番ホームから16番ホームまでみんなそ 

 ろってダッシュすることも。

 

 痩せる。

 

 

3.宗教行事に全力投球

 これは決してドイツが変、と言いたいのではなく、あくまで無宗教の日本人にとって

 は馴染みが無さすぎるのです。

 

 筆者は日本でも一年のイベントは軽く流していたため、そこに信仰が関わるとさらに

 理解が難しくなる。

 

 イースター、聖人の日、アドヴェント(クリスマスを待ち望む期間)、クリスマスと、

 ドイツではそれはもう思いっきりお祝いします。(宗派の違いはあるかも)

 

 一つ目の項目にも関連してきますが、ドイツといえば合理的なイメージだったので、

 合理性と反対の位置にある宗教が強く出ているのは意外でした。

 

 無宗教の日本人の感覚は、どちらかというとアメリカ的なプラグマティズムに近いの

 かもしれない。

 

ケルン大聖堂

以上、ドイツで暮らして変だと思ったこと3選です。

だからといって特別マイナスにも思いませんが、次の記事はもっとポジティブな内容にしようと思います。

 

 

ベルギー|ロマンチックな中世の水都、ブルージュ観光

Flixbusでの移動途中に、北のベネツィアとも呼ばれる水の都、ブルージュに行ってきました。

 

 

ちなみにFlixbusを利用したことのある人はお分かりだと思いますが、運転手・時間帯によって到着地のアナウンスがあったりなかったりします。

 

 

案内があってもボロボロのマイクで1、2回早口で言うだけなので、ほぼ高確率で聞き逃します。

 

案内が無かったら、Google mapで現在地を確認するのが一番です。

到着予定時刻と現在時刻を照らし合わせるのも△。運行が遅れていたら一つ前の街かもしれませんから。

 

 

終点まで乗るならいいのですが、途中地点で降りる方は要注意です。

 

 

さて、ここは筆者が中学生の時に詩人ローデンバックの「死都ブリュージュ」を読んで以来、ずっと行ってみたかった場所です。

 

小説のプロットは、メンヘラ男やもめが亡き妻の面影に憑り付かれて破滅していくというもので、ブリュージュ(小説内での表記に則っています)の描写も美しい作品です。

 

↓「死都ブリュージュ岩波文庫

https://amzn.asia/d/gGLdkqs

 

 

今回の滞在時間は6時間。

スーツケース2つと巨大トートバッグ、パンパンのリュックを背負って無理矢理観光しました。

 

 

まず、中央駅のロッカーを利用。Lサイズなら大きいスーツケースも収まります。

筆者はスーツケース(小)と巨大トートバッグを預けて、スーツケース(大)とリュックを持って移動することに決めました。

 

 

結果、旧市街ほぼ全てのエリアが石畳だったので、ガタガタガタガタ爆音でスーツケースを引きずって歩くのは気まずかったです。

体力的にもしんどいので、荷物はなるべく減らして歩きやすい靴で行くのがベスト。

 

 

駅からすぐのところに緑豊かな公園があります。

ミンネワーテル公園というそうです。

ここを一通り歩くと、教会や修道院も一緒に見て回ることができます。

 

 

 

市内には運河が通っています。

中世の趣ある建物と相まって、非常に美しい。

ベネツィアは人混みや水による腐敗・劣化がマイナス点として指摘されがちですが、ここは比較的落ち着いた雰囲気で観光できます。

 

 

立派な建造物に囲まれたマルクト広場は華やかで、観光用の馬車も多く待機しています。

 

 

時間さえあれば二泊くらいしても十分楽しめる街だと思いました。

全体的にロマンチックでお洒落なムードがあるので、大人女子旅や、歴史好きカップルでの観光におすすめです。

 

 

なお、この後の乗り継ぎのFlixbusは30分遅れてやってきました。

まったく。。

ドイツ|国内最古の町トリーア(Trier)

 

友人らとルクセンブルク観光に向かっている途中、ウクライナ人が中華料理にがっついている間に乗り換えを逃して急遽トリーア観光がスタート。

 

フランスやルクセンブルク側の国境近くにあり、ドイツ国内でも最古の町と言われています。

かつてはローマ帝国の拠点の一つになっていたそうで、市内にはローマ時代の遺跡が多く残っています。

 

ポルタ・ニグラ

ポルタ・ニグラは「黒い門」の意味です。

中央駅からすぐなので、観光スポットのスタート地点になることが多いと思います。

 

この日も平日にも関わらずそこそこ観光客がいました。

 

 

遺構

写真右側にちらりと映っている鉄橋の上を歩いて、遺構の上を歩き回ることができます。

 

この他、カール・マルクスの生家、ローマ時代の円形劇場、大聖堂などの観光スポットがあります。

 

歴史好きの方におすすめの町です!

 

 

すごく楽しかったのですが、暑すぎてほぼ記録が残せていません。

 

ルクセンブルクに行くのが途中で面倒になったら、ぜひトリーアで降りて観光を楽しんでください。

 

ドイツ|深夜のベルリン駅で花束を贈られる

前回ベルリンに日帰り旅行した時の話です。

 

一日の弾丸観光を終えて、帰りの電車に乗るためにベルリン駅にやってきた筆者。

 

 

スマホの充電が減っていたので、念のためどこかカフェにでも入って充電しようかと思っていました。

 

 

ベンチに座って駅構内の充電スポットを検索していると、後ろのベンチからふと声をかけられました。

 

相手はアフリカ系男性二名。お二人は友人同士。

一人はお喋りさんで、もう一人は物静かな印象。

物静かな方が翌朝の便でフランスに飛ぶとのことで、見送りのタイミングだったようです。

出身国とお名前も聞いたのですが失念してしまいました。

 

 

そこでお喋りさんのペースに乗せられ、三人で雑談をしていました。

こちらは電車の時間まで1時間ほどあり、他にすることもなく暇だったので。

 

 

するとみんなで駅構内のマックに行くことになり、有難い事にもごちそうになりました。筆者もこの間にスマホを充電できたので助かりました。

 

 

そこでお喋りさんが一度席を外したかと思うと、なんとお花を抱えて戻ってきました。

 

 

 

話を聴くと、元々今日は誰かにプレゼントをすると決めていて(え?)、私と話してまさに今だと確信したとのこと(え?)。

 

 

ありがとうとお礼を言いつつ、電車の時間も近づいていたのでこの辺りで筆者は失礼しました。

 

 

有り難いけど、知らない男性からいきなりお花を貰っても微妙だよなあ、と思いながら夜行便で帰宅。

 

 

翌朝、自分の町に戻ってから通りすがりのマダムにあげちゃいました。

マダムは困惑しつつも受け取ってくれました。

(すみません。。。)

枯らさずに自分でお世話できる自信も無いし。。。

 

 

以上、弾丸日帰りベルリン観光のエピソードでした。